ちょっとその場で歩いてみてください。足の裏で最後まで地面についているのは親指の付け根にある母指球です。
最近ではシューズの発達で、母指球に力を入れなくても歩けるようになってきましたが、本来母指球に力が入ると早く敏速に動けるのです。
ところが最近では母指球に痛みを訴える人が多くなりました。ひどくなると腫れてきます。
その原因と痛みや腫れをやわらげるテ-ピング方法を今回ご紹介します。
足の裏
第二の心臓とも言われています。足は心臓から最も遠いところにあるために心臓の働きだけでは血流が十分に届きません。
歩行がそれを助けるポンプの役割をしています。また足の裏には多くの重要なツボがあり、「靭帯の地図」とも言われています。
母指球の痛みと腫れ
脚の母指球の痛み(中足骨痛症)には多くの異なる原因があります。
関節炎・血流不足・足指間の神経の締め付け・姿勢の問題などなど様々です。
女性でしたら、外反母趾にもつながるハイヒールによる締め付けなどが多いようです。
これらはレントゲンを撮ってもはっきりと骨の異常は見つかりません。
対処療法としては、痛みと腫れにはシップが効果的です。
またテーピングによって、親指からかかとまでをしっかりと固定して、動かないようにすることも効果的です。
そこで今回はテーピング方法をご紹介します。
足裏の負担を軽減するテーピング法
テ-プは二本用意します。
1本目
足の親指の先からかかとまでの長さに切ります。
切り口中央から5cm切れ込みを入れます。
2本目
足の甲から足裏まで一周分+1cmの長さに切っておきます。
貼り方
足首の角度は90度に保つ。
1本目
①紙の部分を表にして切れ込みの部分から約2cmのところで折る。
②折り目に沿って紙を破る。
③切れ込みの付け根部分を親指の付け根の横側に張る。
④切れ込みを入れた部分で親指を包み込むようにテープを引っ張らずに張る。
➄下のテープをはがし小指側にまがった親指を手の指でかかとと一直線になるように戻してテープを引っ張ってアキレス腱の下から外側のくるぶしの方へ張る。
注意:土踏まずの部分にしわができないようにする。
2本目
①半分に折って破く。
②足の甲にテープを引っ張らずに張る。
③テープを両サイドまで降ろす。
④手の指で足を絞るようにする。
➄かかとの方へテープを引っ張ってはる。
⑥足の裏でたすき掛けになるように張る。
母指球の痛みや腫れは現代病のようなものです。シューズの発達により、足指に力を入れなくてもシューズに力をゆだねることができるため後傾(重心が後ろに傾いている)人が増えました。それによる弊害です。足先を持ち上げてかかとだけで歩こうとぎこちない動きになります。
事実、あまり靴を履かないアフリカや中南米のスポーツ選手が脚力が秀でているのははだしでいる時間が長いからです。
親指の爪根の母指球に体重をかけて、指先を使って歩くということを意識して習慣化すれば、見違えるほど敏捷に動けるようになります。
昔の日本人は、足先だけで歩くように下駄とか雪駄を履いていました。先人の知恵と言えるのではないでしょうか?
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