大人の成長痛とは?足や膝が大人になってからも痛い理由を徹底解説

大人になってからも成長痛のような痛みを膝や足全体に感じる人が多くいます。もともと成長痛は、3歳から10歳くらいの年齢の子供が発症する痛みなのですが、よく似た症状を訴える大人がいます。大人になってからの成長痛のような足や膝の痛みは何が原因なのでしょう。

1.成長痛に似た膝や足の痛み

大人になってからの膝や足の痛みのほとんどは、筋肉疲労や緊張で引き起こされます。普段あまり運動しない人が急に運動したり、慣れないハイヒールを履いて立っていると筋肉疲労を起こします。

こういう痛みは、アイシングや消炎鎮痛剤でほとんどの場合治ります。
日頃からストレッチを行うなどして、筋肉自体が負荷に対応できるようにしておくのもいいかと思います。

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2.成長痛に似た重大な病気

ほとんどの場合筋肉疲労なのですが、重大な病気の可能性もあります。一つには「筋筋膜性疼痛症候群」という病気です。激しい運動等の過負荷によって筋肉が少し損傷を受けた時、その部分の筋肉が収縮して筋肉痛が現れますが、ほとんどの場合数日から数週間で自己回復をします。しかし、回復途中でさらに過負荷をかけたり冷やしたりして血行が悪い状態にすると、収縮が元に戻らなくなってしまい、筋肉が拘縮状態になり痛みが発生し続けます。これを索状硬結と言います。ダメージを受けた部位だけでなく周囲まで広い範囲で疼痛を発症させます。残念ながら日本ではまだ認知度が低い病気です。

もう一つの病気に「線維筋痛症」があります。原因不明の全身疼痛です。不眠やうつ病など自律神経系の病気が伴います。この病気が診断できる検査方法は今のところありません。働き盛りの中高年に発症が多く、男性よりも女性のほうが発症率が高いのが特徴です。症状は重症になると、がんの末期のような痛みで「火薬が爆発するような痛み」「ガラスの破片が流れていくような痛み」と形容する人が多いようです。
この病気にかかってしまった場合には、重症化しないように筋肉の使い過ぎに気を付けるしかないようです。

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3.まとめ
筋筋膜疼痛症候群は脳が勝手に「痛い」と勘違いして体に伝えてしまうので、「痛みは実在しない」と言い聞かせることも痛みをやわらげる手立てになります。成長痛のように夜に起きるので、鎮痛剤を飲んだりシップをすると楽になるようです。

ただの筋肉疲労はアイシングなどで始めは冷やして痛みをやわらげたのち、温めて血行を良くした方がいいでしょう。

いずれにしろ「大人の成長痛」というものは存在しませんので、明らかに使っていない筋肉を急激に酷使した、単なる筋肉の疲れでしたら痛くなくなるまで安静にして様子を見ることもいいと思いますが、あまり長く続くようでしたら神経内科の受診をお勧めします。

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