寝起きの頭痛!前頭部や目の奥が痛くなる理由を徹底解説

寝起きの頭痛については前回「片頭痛」「緊張型頭痛」のご説明をしましたが、今回は寝起きにやはり頭痛が起きる。しかし場所が前頭部で、目の奥がものすごく痛くなる頭痛について触れたいと思います。

実はこの症状を伴う頭痛は非常に厄介なものです。

寝起きの頭痛!前頭部や目の奥が痛くなる理由と、その対処法について徹底解説していきます。

寝起きの頭痛に悩まされている人は良かったら参考にして下さい。

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前頭部や目の奥が痛くなる寝起きの頭痛の正体

1.寝起きに起きる群発頭痛

必ず寝起きに片方の目の奥から前頭部、側頭部にかけて激しい痛みが起き、時間としては1時間から2時間は続きます。それがほぼ毎日決まった時間に起きて、数週間から数カ月続きます。これが「群発頭痛」と呼ばれ原因はまだ解明されていません。

症状としては、心筋梗塞、尿路結石と並び生きているうちに味わえる三大痛の一つで「自殺頭痛」とも呼ばれるものです。

片頭痛よりもさらに激烈な非拍動性の痛みがあり、「ドリルで目の奥をえぐられる」と形容するほどの痛みを伴います。発作時には、痛みのためにじっとしていられず頭部を殴ったり、壁や柱に打ち付けたり頭を抱えて部屋中を歩き回るほどの耐え難い痛みです。

頭痛とともに現れる症状としては、目の充血や涙、鼻づまりや鼻水が出る、前頭部や顔面の発汗、落ち着きがないかまたは興奮状態に陥る、という自律神経症状です。

群発頭痛は男性の20代から40代に多く発症し、女性の3~7倍にもなりますが、患者は1000人に一人と言われています。

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前頭部や目の奥が痛くなる頭痛の治療方法

2.誘因と原因

特徴としてヘビースモーカーの人やアルコールの過剰摂取が誘因で発症するとされています。また、過労やストレスから起きる場合もあります。特にアルコールが誘因と言われています。
原因としては、頭全体を流れている血液の流れを悪くさせ、血管が圧迫されると考えられています。また明らかにはされていませんが、頭部の血管の拡張が関わっているのではないかとされています。目の後ろを通っている内頚動脈が拡張して炎症を引き起こすため目の奥が痛むと言われています。

3.治療薬と予防方法

発作時にスマトリプタン皮下注射を自分ですることが認可されています。また20分ほど酸素吸入を行います。
その他の治療には、痛みの伝達を遮断する方法で、神経ブロック療法、三叉神経根切除などの方法もあります。

予防としては明け方に発作が起きることが多いので、就寝前にエルゴタミン製剤やメリブタン系薬剤を飲むと予防できる場合もあります。(つまり定かではない!)
群発中はたばこや飲酒は避けましょう。群発中にお酒を飲むと40分~1時間後には発作を起こします。また気圧の関係でも発作を起こすので、登山や飛行機に乗る場合は医者と相談しましょう。

4.まとめ

群発頭痛は自分で改善できる頭痛ではないので、早めの治療が必要です。発作時の注射や酸素なども貸し出してくれるので、主治医とよく相談して、群発時にはそれらを使うことも必要です。非常にまれな症例ですので、心当たりのある方はすぐにでも病院へ行って治療をしてください。

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