年収とは、基本的に「1月から12月までのすべての収入を合わせたもの」と言われています。
では、この中に、ボーナスは含まれるのでしょうか?
また、残業代や、通勤手当なども含まれるのでしょうか?
どのような物が年収に含まれるのか、調べてみましょう。
そして、実際に額面から手取り金額を計算する方法をみてみましょう。
【年収に含まれるもの】
年収に含まれるものは、次のような物が挙げられます。
ボーナスや、決算手当、残業代、通勤手当や、役職、資格手当てなどを含んだ総額が年収に含まれます。
年収はボーナスには一見関係がないように思われますが、ボーナスも含んだ額になりますので、給与が同じ位でしたら、ボーナスの額によって年収は大きく変わると言えます。
【手取りと額面金額の違いは?】
みなさんは、額面金額と、手取りの違いは知っていますか?
何となく知っているけど、はっきりとはわからないという人も多いと思いますので、ここでもう一度復習をしましょう。
額面金額は上記のような、ボーナスや、通勤手当、残業手当、役職手当、などを合計したもので【月収】や【年収】という場合にはこちらを使用します。
では、手取りとはどういったものでしょうか?
手取りとは、額面給与から天引きされるもの(源泉所得税や、住民税、雇用保険、社会保険など)を差し引いた金額の事を言います。
ここで差し引かれる金額は、個々の基本給や、扶養家族の有無、社会保険に加入しているかなどによって違いますので一概にはいえません。
この2つの言葉の意味をしっかりと理解しておかないと、求人票などで額面給与だけの情報で入社して、実際に働いてから額面給与から天引きされた、【手取り給与】を貰った時に、思っていたのと金額が違い、がっかりとし、給料が少ないと感じてしまうかもしれません。
ですから、手取り給与と、額面給与の違いをきちんと知って働かなくてはいけません。
では実際に額面から手取り給料の計算をしてみましょう。
【手取り金額を計算する方法】
天引きされる金額を計算してみましょう。(給料から天引きされる金額を、控除額と言います)
まず、厚生年金保険料ですが、これは平成26年9月から【標準報酬月額】の8.737%となっています。
この【標準報酬月額】は毎年4月から6月の支払い総額の平均で、この期間の給与を元に平均額を計算をしています。
次に健康保険料ですが、これも上記の【標準報酬月額】を元に計算します。
こちらは各都道府県によって、率が変わってきます。
そして、雇用保険料ですが、こちらは【標準報酬月額】の0.5%です。
上記を計算すると、【標準報酬月額】からおよそ、19.2%引かれる事になります。
給与から天引きされる金額は約20%と考えておきましょう。
このように約20%は給与から天引きされると覚えておくと転職する際や、就職活動で求人票をみる時などに役立ちますのでぜひ覚えておきましょう。
また、額面の給与が上がると、当然税金などの天引きされる額も大きくなります。
その分、手取りと額面給与との差は広がります。
【まとめ】
毎年発表される国内の平均賃金ですがこれは、ほとんどの場合額面給与の平均で発表されているようです。
そのため、保険料や、厚生年金などを天引きされていませんので多くの人が「自分は平均額より少ない」と感じています。
しかし、これは扶養家族の有無や、基本給の額、社会保険完備などによってそれぞれ金額に違いがでてくる為、こういった計算方法になっているのです。
手取り給与と、額面給与の違いや、計算方法などは分かったでしょうか?
雇用契約を結ぶ際には手取りと額面給与で全く違ってきますので、正しく理解しておきましょう。
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