成長期の子供が夕方から夜にかけて突然「足が痛い!」と言い出すと「成長痛」を思い浮かべる人が多いと思います。とくに膝やふくらはぎ、かかとなどに痛みを訴えます。病院へ行っても「成長痛だから放っておいてもいい」と簡単にあしらわれてしまいますが、痛い本人には辛いものです。この痛みを少しでも和らげる対処法を考えてみましょう。
今回は、膝やふくらはぎの成長痛の対処法について調べてみました。
成長痛で悩んでいる人は良かったら参考にして下さい。
1.成長痛の間違った知識
成長痛というと、伸び盛りの中学生や高校生に起きるものだと思い込んでいる人が多いのですが、実は3歳から10歳くらいの子供が訴える足の痛みを「成長痛」と言います。
10歳以上の子供が足に痛みを訴える時にはオスグック・シュラッター病を疑ってください。
成長痛は、3歳から10歳の幼児が小児に発症するものです。夕方から夜にかけて数十分ほど歩けないほどの痛みを訴えますが、腫れているわけでもなく熱を持っているわけでもありません。
痛みは一定時間続いた後は沈痛化し翌日の日中には何事もなかったかのように元気よく走り回ります。
2.成長痛が起きる理由
成長痛には、身体的な原因と精神的な原因の二つがあります。
身体的な痛みは、子どもは筋肉や骨、関節が未完成なのに非常によく動きます。自分の筋肉の疲れの変化などに慣れておらず、日中に遊んだあとの脱力感や筋肉痛、疲労感を十分に言葉で説明できないために「痛い」という言葉を使うようです。
精神的な原因は、遊び疲れに加えて親や周囲の人にかまってもらいたい気持ちの表れと言われています。たとえば下に赤ちゃんができたり、母親が働きに出るなどの環境の変化によるストレスがかかり、精神的な不安から痛がるようになるようです。
また、成長痛を感じる子供の特徴は、神経質、兄弟の場合は上の方、甘えが強い子に発症します。
3.対処法
疲労しないように十分に休ませてあげてください。足にストレスがかかる遊びを控えて温めてあげるといいでしょう。痛むところにシップをしてあげることもいいと思います。また日頃からストレッチをさせて、肉体的精神的にリラックスさせることも大事です。
精神的なケアは、親との信頼関係をしっかりと取ることです。不安感を持たせないように常にスキンシップを取り、安心させてやってください。子供は成長痛をうまく言葉で言い表せずに不安を抱いていますので、抱きしめてさすってあげるだけでも痛みをやわらげる手助けになります。
たいていの痛みは根性や気持ちで解決できると思い込んでいる大人も多いですが、痛みは誰でも辛いものですからいたわってあげてください。気遣いや痛みを共有してあげることで成長痛は何倍も軽くなります。
4.ふくらはぎの痛みに対する対処法
ふくらはぎの痛みは大人でいう「こむら返り」と同じようなものです。激しい運動をして発汗したり、下痢やおう吐などによる急激な水分不足、水だけ大量に飲んでミネラルが不足しているときなどに起こります。
ふくらはぎに痛みを訴えた場合には塩をなめさせたり、電解質の補充をしてあげましょう。
5.まとめ
いかがでしたか?成長痛は3才児でも起きるのです。子供は疲れるということを知らないので限界まで動き回って「ぱたっ!」と倒れたかと思うと眠っていることがよくあります。成長しきっていない体で限界まで筋肉や骨を酷使するので、疲れを「痛い」と表現することが多々あります。肉体的にはさすってあげたりシップを貼れば済むことですが、長引くようでしたらメンタル面でのストレスがかなりあるということなので、親は環境や接し方を根本的に変えて子どものストレスを取ってあげてください。
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