【今すぐバイトを辞めたい理由が不明瞭】
最近 私の勤めるお弁当屋さんに大学生のバイトが入ってきました。
ところが、1ヶ月もしないうちに店長が私に彼女が、今すぐにでもバイトを辞めたいと言ってきて困ったと相談に来ました。
「自分には向いてないみたいです」の一点張り。
新人がゆえにはっきりした理由や原因を言い出せないのだろうとの店長の見解。
もっとも、入社して1ヶ月も経っていません。
今日も、『もう、行きたくもないんです。』と言われたのを、原因や理由もわからないまま急に辞められても困まるし、辞めるにしても手続きをしてもらわないといけないから、来てくれないかと頼みこんだとのこと。
「まっ、最近のバイトは無責任でいきなり、来なくなる。連絡も取れなくなるケースが多いから、彼女はまだ、マシな方か。」と少々不服そうに店長は苦笑いしていました。
今すぐに辞めたい。
もう行きたくない!と、いきなり職場放棄をするバイト。
バイトにも、そうなるまでに辛い理由があるのだと思います。
なのに、はっきりとした理由も告げられず、相談もなく、結果的に、わけもわからずバイトに急に辞められて、頭を抱える人事担当者。
彼女に限ったことではないように思います。
バイトする当事者にも原因があり、バイト先の環境にも原因があると思われます。
【賃金優遇よりバイト先をリサーチしよう】
大学生のアルバイトに限らず、やはりバイトとなれば、一番先に目が行くところは賃金でしょう。
しかしながら、賃金が高く楽な仕事など、まず無いということは自覚すべきです。
賃金もさることながら、まずは、その仕事が自分の性格や個性に適しているか、そしてできれば職場の雰囲気はどうなのかなど、ある程度仕事先をリサーチしてから、バイトにもチャレンジすべきでしょう。
初めてのバイトは誰もが、いろいろ不安な思いを抱きます。
最初は、仕事を覚える前に、バイト先の雰囲気に馴染むことから始まります。
仕事に慣れるまで、いろいろとうまくいかなくて当たり前なんです。
それを、認めたうえでほめたり、叱責したり、励ましたりがうまい管理能力のすぐれた責任者や上司に恵まれると、職場の人間関係も円滑になり、働きやすい職場だと感じバイトも楽しく感じられるでしょう。
しかし、いくら管理能力の優れた責任者がいたとしても、バイト側にも努力すべき要素があります。
新人ですから、当然わからないことは、謙虚に聞かないといけません。
間違ったり、失敗したら素直に謝罪し、同じ失敗を繰り返さないよう努めるなど、バイト先のスタッフとのコミュニケーションを図ることは特に大切なことです。
難しいなぁと思いますか?
簡単な方法があります。
【バイトを辛い物にしない人間関係構築法】
私の職場では「おはようございます!よろしくお願いします!」と挨拶を交わして現場入りします。
おそらく、どこの職場にもその職場特有の「挨拶」はあると思います。
「仕事を今すぐにでも辞めたい。」とこぼしていた大学生の彼女も、挨拶の改善でバイトを辞めずに継続することができました。
彼女の場合は、挨拶はしているのですが、覇気のない小さな声だったことが原因でした。
当然、仕事に集中している他のスタッフさんからの返事がありません。
聞こえなければ、挨拶は返ってきませんよね。
ああ….もしかしてこれかな?と、感じました。
一応小さな声でも彼女は挨拶してるわけです。
が、自分の声が小さいと彼女に自覚がなければ….どうでしょう。
挨拶の返事が無いことで、なんか拒絶感を否めなくなるのは当然でのことです。
すでに挨拶の時点で現場への入りづらさを感じてしまい、彼女にしてみればそれだけで結構なストレスです。
彼女にさりげなく「元気ないね!もう少し大きな声で挨拶してみよう!」と声をかけてみました。
素直な彼女は、大きな声で改めて挨拶してくれました。もちろん、その声に他のスタッフからも大きな返事が返ってきました。
後で、彼女に聞いてみたところ、やはり、挨拶が原因だったことがわかりました。
もともと、大きな声を出す事が得意ではなかった彼女。挨拶して現場に入るのに、誰も、返事を返してくれなくて、無視されていると感じたそうです。
ここの人達は、なんか冷たい感じだと。
更に忙しいと、殺伐とした現場で、悪意があるわけじゃなくも、新人の彼女に浴びせられるきつい言葉。
あるスタッフに「今時の子は、挨拶もまともにできないから、言われたことしかできない!応用がきかない。」と言われ、かなりへこんでしまったのだとか。
挨拶はしてるのに…それさえも否定されている。
無視してるのはそっちなのに…と思ったそうです。
仕事の応用も確かに利かないから自分には向いてないんだ。
そんな風にどんどん負のスパイラルで自分を追い詰めていたようでした。
先輩に言われた一言を、どうしてよいのかわからず、バイトの日になると、ストレスから胃が痛みだして、「もう、行けない。辞めたい。」となってしまっていたようでした。
挨拶がきちんとできないと、印象確かにはあまりよくないです。
元気の良い挨拶ができるバイトは、先輩や他のスタッフからもかわいがられる人材が多いと思います。
慣れない職場ではまず、「挨拶」から心がけてみましょう。
コミュニケーションのきっかけは元気のよい「挨拶」から生まれます。
試してみてください。
【それでも行きたくなくなるバイトは?】
企業は業績をあげないといけなので、当然バイトに対しても厳しいです。
上に立つ人は企業の業績に対し、責任が伴いますので、部下やバイトに対しても指導したり叱責をしたりすることは、当たり前の事といえます。
しかしながら、残念なことに、こういった管理能力にかけた責任者も中にはいます。
人と人ですから、感情で好き嫌いが発生することは、致し方ないことです。
残念なことですが、中にはその感情の赴くままに、バイトや部下に接する責任者も少なからずいます。
新人ゆえ、責任者がそんな時は、なかなか人間関係が辛いとは言い出せないですよね。
こうなってしまったら、自分一人で抱え込むことは良くないので、とにかく信頼できる人に相談しましょう。
理想は、同じバイト先にいる先輩とかでしょうが、そうでなければ、友達でもいいですし、家族でもいいでしょう。
客観的な意見を仰ぎ、自分の中でそんな責任者の下で、どの位働いて耐える事ができるか、あらかじめ目処をつけましょう。
反面教師という言葉があるように、恵まれない人間関係にさえも、学ぶべきもの習得すべきものはあります。
バイトはある意味では社会の厳しさを学べる経験になるからです。
お金をいただきながらの社会勉強と位置づけてみましょう。
だからといって、体を壊す程がんばる必要もありません。
ここまでだと限界を感じたなら、新しいバイトを経験するために次への一歩を踏み出すことも必要です。
自分の身は自分で守らないといけませんから。
【仕事を覚えればバイトは最高の自己研磨剤です!】
バイト先の人達は、いろいろなタイプのバイトと接してきているわけです。
人には、それぞれ個性があるように仕事に対する向き不向きもあります。
慣れない職場でいろいろ想定外の珍事を起こすバイトに対して、あなたが気に病むほど周囲は困惑してないです。
そこは、のびのびとおおらかに構えて「新人ですので、よろしくお願いします。」でいいと思います。
将来、「本格的に社会に出て行くために社会勉強を貴社でさせていただきます!」という謙虚な気持ちでバイトを始めれば、今すぐにバイトを辞めたくなるような辛い人間関係に悩むことは少なくなると思います。
失敗や叱責に卑屈になることなく、自分の個性に自信をもって、バイトに挑戦していきましょう。
社会の厳しさ、人間関係の辛さや重要性などは、経験することでしか図り知ることはできないからです。
辛いバイトの経験もそれを通じて人の気持ちがわかるようになったり、割り切って物事を考えることができるようにもなります。
けっして、悪いことばかりではありません。あなた自身の器を大きくするための最高の自己研磨の教材になります。
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