砂糖が固まる理由!原理を知って防止しよう

買ってきたばかりの砂糖はさらさらしているのに、封を開けて何日か経つと固まって固い石のようになってしまいます。その理由はどうしてでしょう。ガシガシとスプーンで壊す前に固まる原理を考えてみましょう。

今回は、砂糖が固まる理由と原理について詳しく解説していきます。

よかったら参考にして下さい。

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砂糖が固まる理由と原理

1.砂糖とは
砂糖とは、ぶどう糖と果糖が脱水結合したものです。サトウキビやてんさいから作られます。サトウキビやてんさいは15~16%くらいの糖分を含んでいます。茎(根)を刻んで汁を絞りアクをろ過しつつ湯せんなどで焦げ付かないように煮詰めて水分を除去していくと黒砂糖が作られます。遠心分離機を使うと植物中の蜜を振り分け白い砂糖ができます。

2.砂糖が固まる理由
砂糖とは糖類に含まれます。糖とは「単糖」と単糖を構成成分とした有機化合物の総称をいいます。
糖=炭水化物(糖<炭水化物)と言えます。
炭水化物は炭素と水素、酸素から構成されています。
水素と炭素の割合は「2:1」と水H2O。炭素と水が結合したように見えます。そのために炭水化物と呼びます。
ショ糖=ブドウ糖+果糖-水です。
ショ糖+水=ブドウ糖+果糖(加水分解)されたものになります。
砂糖が固まる訳は製造工程にあります。完成すると糖蜜を吹きかけられて仕上げられます。理由は砂糖自体がそのままではくっつきやすい性質を持っているからです。サラサラの状態にしておくために糖蜜を吹きかけます。
しかし、砂糖を開封して湿気のある場所に置いておくとその湿気を吸って糖蜜の水分が抜け蜜状に変化します。それを放っておくと再び乾燥して、がちがちに固くなります。この状態が、容器の中で大きな塊になってがちがちに固くなった砂糖の姿です。まず水分を吸って次に乾燥するため、がちがちになってしまうのです。

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3.原理を知って防止しよう

砂糖は先ず水分を吸って(ショ糖+水=ブドウ糖+果糖(加水分解))表面が蜜になります。その状態で乾燥すると砂糖は本来のくっつきやすい性質上再結晶化してしまいます。つまりがちがちに固まってしまいます。
ですので密閉された状態では、砂糖はさらさらとしていますが、開封して湿気を取り込み表面は蜜状になり砂糖は再結晶化します。放置しておくと今度は乾燥します。乾燥すると砂糖はその性質上固まります。
この状態を起こさせないためには、通気性がある容器や袋は避け、湿度を一定に保てるように密閉することです。砂糖を開封したらすぐに密閉容器に移せば、砂糖は湿気を取り込むことができずさらさらした状態を保っていられます。
湿気が多い冬に砂糖が固まりやすいのはそのためですので、ぜひ密閉容器に移しましょう。

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